今回は貸借対照表(B/S)について勉強していきます。
企業がどのくらいの資産を持っているか?どこから資金調達しているのか?を確認できる表ですね
B/Sが読めるようになると、、
✅企業のお財布事情が見えてくる
✅PBRの割高・割安をより正確に判断できる
✅危険な株を回避できる
等々の恩恵があると思います。
貸借対照表(B/S)の基礎
企業が持っている資産は、
資産 = 純資産 + 負債

です。
この内訳を細かく表したものが貸借対照表(B/S = Balance Sheet)となります。
ではまずこの「資産」「負債」「純資産」をひとつひとつ分解していきましょう
資産
資産は、大きく分けると「流動資産」と「固定資産」の2つに分類されます。

「流動資産」とは、現金もしくは1年以内に現金化される予定の資産のことで、それ以外の資産が「固定資産」ということになります。
現金・・・現ナマ
売掛金・・・商品を売って近々入ってくる予定のお金
棚卸資産・・・商品在庫、材料、仕掛品(作りかけの商品)等近々売る予定のあるモノ
などなど、、、
また、「固定資産」は更に、「有形固定資産」「無形固定資産」「投資その他資産」の3つに分解されます。
有形固定資産・・・目に見える資産(土地、建物、生産設備など)
無形固定資産・・・目に見えない資産(ソフトウェア、のれん、など)
投資その他資産・・・投資有価証券など
”のれん”というのはM&Aで買収した企業のブランド価値的なものですね
負債
負債についても資産と同じく「流動負債」と「固定負債」に分けられます。

「流動負債」は原則1年以内に返済する必要がある負債で、その他が「固定負債」となります。
買掛金・・・材料仕入代金などで後日支払予定のお金
短期借入金・・・金融機関等から借りたお金で返済期限が1年以内のもの
賞与引当金・・・翌期に社員の賞与として支払われる予定の準備金
などなど、、、
長期借入金・・・材料仕入代金などで後日支払予定のお金
短期借入金・・・金融機関等から借りたお金で返済期限が1年より長いもの
などなど、、、
流動負債は原則1年以内に返さなきゃなので、流動資産と比較してこの額が大きくなっている場合は要注意です
純資産
純資産は「株主資本」(=株主の持ち分)と「株主資本以外」に分けられます。

基本的に純資産は株主のものになります。
オマエノモノハオレノモノ
株主資本 = 資本金 + 利益剰余金
貸借対照表(B/S)の見方
なんとなく中身がわかってきたところで、実際のB/Sを見てみましょう。
今回も銘柄分析で紹介している企業の中から、「ベガコーポレーション(証券コード:3542)」の2022年3月期 第3四半期決算時のB/Sを見てみましょう。
B/Sを確認する前に、軽くこの企業の概要を整理しておくと、
- 家具・インテリア等のインターネット通信販売事業(LOWYA)を展開
- 越境ECプラットフォーム(DOKODEMO)の運営
- 2020年にコロナ特需により売上高増大➡2022年現在売上が落ち着いてくる
この前提でB/Sを覗いてみましょう。

まず、流動資産の”商品”の欄が前年度から2倍近く膨れていることがわかります。これについては、単に売れ残ったのか?意図的にたくさん商品を生産したのか?といったところですが、意図的ではなかったにしても今はインフレで材料費も高騰しているので、結果的にはプラスですね。
幸い家具・インテリアは消費期限等もないので、倉庫の容量さえあれば在庫が多くてもそこまでマイナス要素にはならないですね
また、流動資産 > 流動負債となっているので、短期的な負債を返済する余力もありそうです。
あとは、株主資本がどうなっているかはもちろん気になりますね。
他にも見るべきところはたくさんありそうですが、現状keeeが確認してるのはこのくらいのレベルです。
詳しい人が見たらもっと色々読み取れるであろう、、、
今後の成長に期待
貸借対照表(B/S)まとめ
貸借対照表(B/S)は、企業がどれだけ資産持ってるの?どれだけお金借りてるの?株主資本はどれだけあるの?などなどが記載された表でした。
負債が多すぎるのは、注意が必要ですが、特に
「流動資産(1年以内に現金化できるお金) < 流動負債(1年以内に返済しないといけないお金)」
「純資産がマイナス」
となっている企業は要注意です。
後者の方は「債務超過」なので、基本的にはこうなったら倒産寸前です
個別銘柄に投資する際は、最低限ここら辺の情報はチェックしておきましょう(特に成長株)。
プラスαでその他の詳細情報を読み解けるようになれば、企業の経営戦略等もっと深いところが読めるようになるかもしれませんね。
まだまだ勉強せねばと思いました
それでは、今回は以上です。
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ありがとうございました
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