Growth or Value, that is the question. ~ グロースかバリューか、それが問題だ ~
keeeの寝言
投資銘柄を検討する際、「グロース株を狙うかバリュー株を狙うか」問題に直面することもあると思います。
結論から言うと、総合的にどちらか一方が優れているというのはありません。グロース株・バリュー株それぞれに特徴・メリット・デメリットがあるので、自分の資産状況・投資方針・市場の動向等に合わせてどちらに投資するかを検討をする必要があります。
keeeはグロース株推しですが、今回はひいき目なしで、、、
グロース株バリュー株って?
グロース株
グロース株とは、簡単に言うと今後大きな業績成長が期待できる株のことで、主にキャピタルゲインによる利益が期待できます。
キャピタルゲイン・・・保有している株を売ることで得られる売買差益
インカムゲイン・・・配当金・利子などによって得られる利益
・PERが高め
・配当は無配もしくは少ないことが多い
・IT系の企業が多い
配当よりも企業の成長にお金を回す傾向にあります
バリュー株
バリュー株とは、現在の企業価値に対して割安な株価になっている株のことです。業績成長が落ち着いており、安定して利益を出している企業が多いです。
・配当が多め
・お金持ちな大企業が多い
・製造業・銀行等が多い
しっかりと配当を出しているけど株価は安い、故に配当利回りが高くなりやすいです。
その為、バリュー株と高配当株は同種と考えられることが多いですね
グロース株バリュー株のメリット
グロース株のメリット
①長期的に大きな利益を狙いやすい
グロース株最大の魅力としては、やはり上手く業績成長してくれた時のゲインが大きいことです。また、急成長を続ける銘柄等は将来の期待感から業績の伸び以上に株価が伸びる傾向があります。
例えば、EC向け決済サービスを展開している「GMOペイメントゲートウェイ」(証券コード:3769)を例にとると、過去10年間の業績は↓

10年間で営業利益は10倍近く増えてます。
売上も利益も右肩上がり、文句なしのグロース株ですね
一方株価は↓

2022年の株価が300円台だったので、2022年現在(10年後)で約30倍になってます。
2021年のピーク時だと約50倍
利益成長10倍に対して株価成長は30倍なので、業績の成長+期待度によって株価が上昇していることがわかります。
今後も同じ成長率で業績成長を続けてくれそう、、、という期待感から数年後の業績を織り込んだ株価になってそうですね。
②材料により株価が急騰しやすい
好材料により一気に注目が集まりやすいのもグロース株の特徴です。また、成長途上の為まだまだ時価総額も低めなことが多く、株価もつり上がりやすいです。
時価総額数十億円規模の銘柄だと、材料一つで一気に数倍まで跳ね上がることもありますね
バリュー株のメリット
①キャピタルゲイン・インカムゲインの両方を狙える
割安=その分配当利回りも高くなる、ということでバリュー株には高配当な銘柄が多いです。
その為、もし株価が全く上がらなかったとしても配当金により毎年安定した利益を得ることができます。
つまり、
株価が上がる
➡高く売れてキャピタルゲインがおいしいです!
株価が下がる
➡安く買い増せてインカムゲインがおいしいです!
と配当金が減らない限りは株価が上がっても下がっても精神的ダメージを受けづらいです。
非常にメンタルにやさしいですね
②株価が下がるリスクが低い
元々が割安なので、業績がガタ落ちしたりその他大きな悪材料が出たりしない限りは株価が下がりづらいです。また、一時的に株価が下がっても↑で述べたように配当目的で買われたりするので、すぐに元の価格帯に戻ってくるケースが多いです。
防御力高めです
グロース株バリュー株のデメリット
グロース株のデメリット
①期待値が高くなりすぎている場合がある
メリットの部分で「期待値分も織り込まれて株価が上昇する」という話をしましたが、買おうとする段階で既に期待値がほとんど織り込まれた株価になっている場合があります(業績よりも期待値がかなり先行している)。
こういった銘柄は好決算・好材料が出ても株価が上がらなかったり(オリコミズミ)、ちょっと控えめな業績予想を出すだけで暴落したりすることもあります。
オリコミズミ、ほんとやっかいなヤツですな
②下落相場に弱い
2022年は特にこれを感じている人が多いと思いますが、金融引き締め等により株式市場全体が下落している場面では、つられて株価がガクッと下がるケースが多いです。
金利が上がる ➡ 株に対しての期待度が下がる ➡ 期待度が多く織り込まれている(高PERの)グロース株は大打撃
「ハイテク株・グロース株を中心に売りが、、、」というワードを今年はもう何百回聞いたことか、、、
バリュー株のデメリット
①グロース株と比べて値動きが少ない
株価がある程度安定している点はメリットでもありますが、逆にグロース株の様に株価が数倍になるといったような大きなキャピタルゲインを取れる可能性は低めです。
値動きが少ないことがメリットであり、デメリットでもあります。←就職面接みたいですね
②株価がいつまでも適正価格に戻らない時がある
バリュー株の株価が上がるパターンとしては、「再注目されて株価が本来の適正価格帯まで戻る」というのが多いですが、再注目されるきっかけがなければいつまでも放置されて株価が上がらないというパターンもあります。
いつか適正価格に戻るはず、、いつかは、、、
Growth or Value
以上のメリット・デメリットを踏まえて、一体どちらを選べば良いのでしょうか?
好み等にもよりますが、とりあえず運用資産額と運用目的をベースで考えてみると、おすすめはこんな感じです↓

極端な話、10万円から株式投資を始めるとして、配当利回り5%の高配当バリュー株を買ったとしても年間の利益は5000円±αくらいです。
これではお小遣いにしてもちょっと少ないですね、、、
逆に、運用資産1億円あったとしたら、同じように配当利回り5%の高配当バリュー株を買ったとしたら、配当金だけで年間500万円(税抜き)の利益なります。
ほぼほぼサラリーマンの年収分配当金がもらえる訳ですな
グロース株の場合は、少ない資産でも大きな利益を出せる可能性がありますが、株価下落のリスクがバリュー株より大きいので、運用資産額が増えれば増えるほどそのリスクも大きくなってしまいます。
また、次に相場のサイクルからも考えてみましょう。

↑が相場のサイクルと言われているやつですが、基本的には矢印の方向に循環し続けます。
右側(金融相場・業績相場)では、「金利低い×企業の業績が良い」で株価は上がりやすく、左側(逆金融相場・逆業績相場)では、「金利高い×企業の業績悪い」で株価は下がりやすいです。
その為、なんとなく右側の時はグロース株が強く、左側の時はバリュー株が強い感じがしますね。
現在世界的には逆金融相場真っ只中、そりゃあグロース株ガツガツ売られる訳ですな、、、
但し日本は利上げの気配なし、、、ドウナルノ??
まとめ
グロース株とバリュー株の特徴、なんとなく掴めましたでしょうか?
うまく使い分けて爆益を目指しましょう
keeeはグロース株だけでなく、バリュー株(高配当)にもしっかり手を出してます。好き嫌いはせずに何でもしっかり食べるタイプです。でもやっぱりグロース株が好きなので、ポートフォリオはグロース株率が高いです。
だって好きなんだもの
ちなみに、先日ツイッターで集計したアンケートの結果はこちら↓
思っていたよりはグロース派も多かったですね。アンケート機能、中々役に立ちそうなのでこれからドンドン使っていきます。
それでは、今回は以上です。
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ありがとうございました
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