さて、5月は日本株本決算ラッシュがやってきます。
2022/5/13は1145社が決算発表予定みたいです。。
これはさすがに全部は見切れない
決算前後(特に本決算)は株価も当然動きやすく、決算書を上手く早く解読できれば、売り買いのチャンスにもなります。また、深く知れば決算の数字を見ただけで「この企業は近々伸びそう!」「この企業実は経営状況悪い?」等の隠された情報も推測できるようになってくるはずです。
ということで、決算書で押さえておくべきポイントを実例も交えながら整理しておきたいと思います。
細かく書いていくとかなり長くなりそうなので、多分何回かに分けます。
決算直後は買いのチャンス?
多くの企業は当日の大引け後に決算を発表する場合が多いです。
好決算銘柄を決算翌日に安く買うのは無理なのでは?
と考える人も多いかと思います。
目に見えて良い好決算(利益が当初予想から大幅に上振れた等)は、当然翌日(もしくは当日の時間外取引)に買いが殺到して株価がつり上がってしまいがちですが、細かく見ないとわからないような好決算は買いのチャンスになることがあります。
直近keeeが遭遇した事例を1つ紹介します。
直近事例:ネオジャパン2022/1期本決算
以前個別銘柄分析の記事(↓)でも紹介しました内容と若干重複しますが、、

この時の本決算内容としては、売上高・利益はほぼほぼ事前に出ていた予想値通りだったのですが、2023/1期の業績予想が控えめな数値でした。

まず1番最初に見るのが↑の赤枠部分(今期の成績・来期の予想)だと思います。
ぱっと見来期の成長はあまり見込めない感じ、、、
ここで思考を止めてしまうと、
早く売らなきゃ!
買うのはやめとこう
と思ってしまいますよね。
実際この時、当日の時間外取引(PTS)及び翌日の株価は下がっています。

3Qまでの進捗率も良かったので、決算発表当日は期待で株価が上がってます。その反動もあってか、翌日の寄り付き直後は一旦1020円まで下げました。しかし、その後反発して更に翌日以降も株価が上がり続けました。
結局ダメ決算じゃなかったってこと??
ではここでまた決算書の内容に戻ってみましょう。
次に考えるべきは「なぜ来期の予想値がしょぼいんだろう?」というところですが、想定される理由としては、
- 今期の業績が偶発的な(一過性の)要因でたまたま良かった
- 来期に業績が落ち込む要因となるような不安要素がある
- そもそも予想値を控えめに出す傾向がある
等が考えられます。1.2.については決算短信を見ていけば大体答えが載っています。かなり長くなるので今回詳細は省きますが、今回決算短信の内容を見ても1.2.の可能性は薄いと思い、3.の線を疑い過去の予想値↔実績の乖離傾向を調べました。すると、直近5期連続で上方修正を出していることがわかりました。
元々業績予想を控えめに出す体質の企業だったんですね
ここまで調べて翌日安売りされているのを見かけたら「シメシメ」と思いながら買いに向かいましょう。
keeeもこの時はルンルン気分で買いに向かいました
つまり、決算発表当日・翌日は意外と周りにつられてパニック売り、なんてパターンもあるってことですね。この現象を利用して大口がわざと決算翌日に大きな売りをぶつけて安く買い集めるというパターンもあったりします。
決算短信の構成・見るべきポイント
決算短信の構成はどの企業も大体同じような感じです。

1ページ目にまずは概要が書かれます。ここでまずは全体の数値を把握できます。
次ページに業績結果に対しての概況が言及され、更に次のページ以降で、
- 貸借対照表(B/S)
- 損益計算書(P/L)
- キャッシュフロー計算書(C/S)
というよく耳にする3種の神器が現れます。
ここが決算短信の中で一番肝となってくる部分なので、次回以降各表の見方・考え方等について深堀していきたいと思います。
貸借対照表(B/S)

損益計算書(P/L)

キャッシュフロー計算書(C/S)
Coming soon…
決算短信は隅々まで読むのがベストですが、特にB/S、P/L、C/Sの内容から詳しい情報を読み取ることができれば決算後の売買もかなり有利になるはずです
まとめ
決算直後は買いのチャンスです。パッと見冴えない決算こそ、深堀していくと大きなチャンスにつながるかもしれません(中長期はもちろん短期戦でも勝てる可能性が高いです)。
B/S、P/L、C/Sはしっかり極めていきましょう。今後こちらのブログでも詳細には触れていく予定ですが、「待ってられない!」「より詳しく勉強したいな」という人には↓の本もおすすめです。
実際の企業のB/S、P/L、C/Sを見ながら登場人物たちがクイズ形式で勉強していくスタイルとなっててめちゃくちゃわかりやすかったです。また、B/S、P/L、C/Sから普段から馴染みのある企業(ドトール、ユニクロ等)の経営戦略とかが見えてくるので読んでて楽しかったです。
keeeは3日で読めちゃいました
とにかく決算書は奥が深いですね。ということで何回かに分けて今後もゆったり勉強していこうと思います。
それでは、今回は以上です。
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ありがとうございました
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