第17回です。
監視銘柄のスカラ(証券コード:4845)について、先日(2022/5/16)決算発表(2022/6期3Q)されたので内容を確認していきます。
初回の分析内容は↓

※個別株の売買を推奨する記事ではありません、投資については自己責任でお願いしますm(_ _)m
スカラ 2022/6期3Q決算概要
売上高、経常利益はこんな感じでした↓
売上高:6713百万円(対会社予想進捗率:23.0%)
営業利益:△37百万円(対会社予想進捗率:ーー%)
営業利益は赤字です
そして、一旦”未定”に変更となっていた通期の業績予想がこのタイミングで合わせて発表されました↓
売上高予想:9900百万円(前年度比:113.4%)
営業利益:0百万円(前年度比:0%)
利益プラマイ0着地!ぴったり合わせてきたら逆にスゴイ、、、
さてさて、ここはM&Aが活発な会社でしたね。どうせ投資事業にお金を積み込みまくってこの営業利益になっているのでしょう。ということで例のごとくセグメント毎の業績を見てみましょう。

うーん、やはり、というより予想以上に投資・インキュベーション事業の営業損失がすごいです。。
攻めてますねー。
IT/AI/IoT/DX事業については、売上高は安定してます。今後展開する新規サービスの開発・実証実験にお金がつぎ込まれているため、営業利益は押さえつけられてます。
①マイナンバーカード認証サービス
xID(株)が提供しているxIDアプリ(マイナンバーカード認証アプリ)と連携して、オンライン上での本人確認,電子署名,電子契約をスピーディに実施できるプラットフォームを展開予定
➡実証実験中
②デジタルヘルスケアサービス
製薬会社・損害保険会社と共同で開発。企業の従業員の健康寿命を延ばす為のDXプラットフォームを提供予定。
➡実証実験中
どちらも実証実験中の為、近々リリースされるのかなぁ?
カスタマーサービス事業は引き続き縮小傾向、人材・教育事業は少しだけ盛り返してきました。
EC事業は順調に伸びてますね。EC事業ではトレーディングカードショップの”遊々亭”を運営しており、会員数も順調に伸びてます↓

さて、注目の投資・インキュベーション事業ですが、まずは今期の投資額をキャッシュフロー計算書から見てみましょう。

子会社株式の取得に約10億円突っ込んでますね。前年度の3Q時点と比較しても、10倍以上の額を使っていることがわかります。
前年度にソフトブレーンを売却したお金(56億円)を早速有効活用してますね
2Q時点から新たに5社がグループ会社として加わりました↓

また、官民共創プロジェクトの「逆プロポ」では、今期新たに3企業と自治体のマッチングが成立。そしてグループ会社のソーシャル・エックスはちゃっかり経済産業省が公募した「令和4年度 地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業」の事務局に選定されてます。
地味に経済産業省も絡んだ一大プロジェクトです。
去年ローンチしたばかりで、まだちゃんとした収益化まで至ってないですが、今後大いに期待できるプロジェクトかなと思ってます。
スカラの株価
2022/5/24時点での株価は777円
PER:- PBR:1.40
まだまだ投資のウェイトが大きいのでPERはあまり参考にはなりませんね。
直近チャートは↓

きれいに上昇トレンドを継続中です。決算も足元の数字だけ見るとパッとしませんでしたが、来期以降の期待感や6月の配当権利日、また自社株買いパワーもあり決算発表後も順調に上がっています。
高配当とグロース、両方の特性を持っていることもありやはり強いデス
スカラ 2022/6期3Q決算総括
M&A活動継続中で利益は安定していませんが、今後期待できそうな案件が盛りだくさんです。
また、相変わらずの高配当で今期も前期(2021/6期)から増配予定(年間配当:36円予定)
更に5/17~8/31の期間で3億円を上限とする自社株買いの実施も発表しており、株主に優しい会社です。
ここで更に”開発中サービスのリリース”・”逆プロポの進展”等のIRが出たら、、、と期待しちゃいますね
ということで、今回は以上です。
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ありがとうございました
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