最近不動産業界が強いですね。
ということで、今回は不動産業界の中でもまだ株価が上がってきておらず、keeeが個人的に事業内容がおもしろいと思っている株式会社タスキ(証券コード:2987)について分析していきます。
タスキの企業情報
会社名:株式会社タスキ
設立:2013年8月
上場:2020年10月(東証グロース)
業種:不動産業
事業:投資用IoTレジデンスの企画・開発、不動産DXのコンサル・ツール展開。
IoTレジデンスってなんだか気になる響きですね
タスキの業績
直近(2022/9期2Q)の業績は↓
売上高:6,144百万円(通期予想進捗率:47.1%)
経常利益:631百万円(通期予想進捗率:44.8%)
※尚、通期予想は同決算発表時に上方修正済み(売上高:13,000百万円 ➡ 13,050百万円 経常利益:1,360百万円 ➡ 1,410百万円)。
2019年からの業績推移は↓

良い感じに伸びてますね
タスキは4つの事業から成り立ってます。
IoT RESIDENCE事業
投資用IoTレジデンスの企画開発を行う事業です。
東京の駅近の新築マンションにIoT設備もドカドカつけていくという主に富裕層をターゲットとした物件を展開しています。
そんな見るからに高い物件誰が買うのよ、、、
と思っちゃいますが、「金融資産1億円持った高齢者が相続税対策に買う」というケースがかなり多いみたいです(長くなっちゃうので「どれだけの節税になるの?」という話は置いておきますが、)。
高ければ高いほど良い!ってやつですね
実際日本にはお金持ちのおじいちゃんおばあちゃんはかなり多く生息しており、これから更に高齢化が進んでいく世の中なので、マーケットも更に広がっていきそうです。
最近は円安に目をつけた外国人お金持ちの方々も都心の不動産を買いあさったりしているので、富裕層向け物件の需要は今後かなり伸びそうな予感がします。
ちなみにIoTレジデンスのイメージとしては、こんな機能を持ったマンションになります↓

クラウドファンディング事業
不動産クラウドファンディングプラットフォーム”TASUKI FUNDS”を展開する事業です。
1口10万円からの投資が可能。
今後は↓のロードマップで進める計画となっており、最終的には自社開発不動産等のオフバランス化を目指す感じです。

事業に活用している資産(今回の場合不動産)を
貸借対照表に載せるのが、オンバランス
貸借対照表に載せないのが、オフバランス
オフバランス化することで、総資産利益率(ROA)が向上する(資産効率が良く見える)等のメリットがあります。
DX CONSULTING事業
DX化のコンサルティングを戦略策定~人材育成まで1ストップで行う事業です。
2021年7月には、経済産業省が定める「DX認定事業者」に選定されており、公式的に”DX銘柄”となってます。
経済産業省・東京証券取引所お墨付きの”DX銘柄”です。
SaaS事業
不動産DXツールをSaaS展開している事業です。
現在開発しているプラットフォームとしては↓の4つとなります。

TOUCH&PLANは今期の2月から提供開始、LANDは5月から提供開始となっており、まだまだ収益化はこれからといった感じです。
現在SaaSによるストック収益はごく一部ですが、中期的にはストック収益とフロー収益の割合を1:1にするとのことなので、今後はSaaS事業の成長がカギを握ることになりそうです。
ちなみに、2022/9期2Qの決算説明会で、”中期”のイメージとしては”3年”と言っていたので、宣言通りいけば3年後には利益が今の2倍以上にはなりそうです。
タスキの株価
2022/6/22時点での株価749円
PER:9.06 PBR:2.73
【参考:2022年5月末時点の不動産業平均PER,PBR】
PER:13.0 PBR:1.1
PERは同業種の平均よりやや低め、
PBRは同業種平均よりはやや高めですが、利益確保がしっかりできているので今後減少していく見込み。
直近チャートは↓

2番底をつけたけど、そこから気持ちよく反発しきれていない感じですね、、、
但し出来高は増えてきてますね、

75日移動平均線に何度か跳ね返されています。下値はー2σのラインが支えになってそうですね。
今後の注目ポイント
決算説明時にも触れられているように(四季報にも書かれていましたが、)、プライム市場への移行に意欲的な企業です。
プライム移行の条件は、
「時価総額250億円以上」、「直近2年の利益合計が25億円以上」等ありましたが、
6/22現在の時価総額が88億円なので、単純計算で株価を3倍近くまで上昇させなければいけません。
つまり、今後も株価を上げる為に色々努力してくれそう、とも言えます。
その為か、IR,PRも積極的にリリースしてくれている印象があります。
また、配当性向も35%を宣言しており、今後も利益が上振れた分だけ配当金も配ってくれそうです。
2022/9期の配当金(予定):28円
上方修正された業績予想通り着地すれば、配当性向35%で29円となるので、増配の可能性は高いです。
志は高いので、あとは目標を確実に達成できるか?というところに今後注目していきたいです(特にSaaS事業)。
それでは、今回は以上です。
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ありがとうございました
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