先日分析したタスキ(証券コード:2987)について、先日(2022/8/2)決算発表(2022/9期3Q)されたので内容を確認していきます。
初回の分析内容は↓

※個別株の売買を推奨する記事ではありません、投資については自己責任でお願いしますm(_ _)m
タスキ 2022/9期3Q決算概要
売上高、経常利益はこんな感じでした↓
売上高:8807百万円(対会社予想進捗率:67.5%)
経常利益:1025百万円(対会社予想進捗率:72.7%)
まずまずの着地、、、!?
売上高・経常利益共に75%を下回っておりますが、
とりあえずQ毎の業績を見てみましょう。

2020年、2021年の傾向を見ると、売上高・経常利益は3Qで一旦落ち込み、4Qで最大になる傾向が強いことがわかります。
つまり今回の3Q決算はそもそもあまり期待されてはいなかったはず?
それに対して2022年3Qの成績を見てみると、
売上高は2Qより落ちているものの、経常利益は2QよりもUPしています。
利益率は、2Q=9.4% に対して
3Q = 14.8%
と上がっていることがわかります。
Q毎の利益率推移を見ると、

うーん、上昇傾向とはまだ言えなさそうですね。
決算説明資料には「広告宣伝費等の抑制に努めた結果」とだけ書いてありましたが、広告宣伝費は3Qまでの累積でも14百万円程度しかない為、全体の比率からするとそこまで影響を与えているものではないと考えます。
PLを見てみると、売上原価率が
1~2Q : 80.2% に対して
3Q : 73.9%
とかなり下がっているので、ここが支配的な要因だと思います。
原価率の低いSaaS事業が伸びてきていることによる影響も少なからずあるかな?
↑事業毎の売上高は開示されていないので、あくまで想像の話です。
ブラックボックスな部分はありますが、少なくとも経常利益は3Q以上であれば会社予想値は達成できます。
例年通り4Qで売上高が伸びてくると、更なる上振れもありそうですね。
今期は既に1度上方修正は出てますが、更なる上方修正の可能性もあるかもしれません
また、配当についてですが、タスキは配当性向35%を掲げているため、
会社予想値通りの純利益(970百万円)で着地したとすると、
一株当たりの純利益 = 82.6円 ➡ これの35% = 約29円(現時点での配当予想:28円)
なので、増配の可能性もまぁまぁ高そうです。
配当オイシイデスネ
タスキの株価
2022/8/3時点での株価は1039円
PER:12.57 PBR:3.79
決算を受けて急騰しましたが、PERもまだまだ割高というほどではなさそうです。
直近チャートは↓

決算の内容が好材料と見られ、一時ストップ高まで暴騰した後、最終的には1039円(前日比+139円)で引けました。
一旦ストップ高で張り付く場面もあったのですが、、それでも及第点と言える結果ですね
出来高も200万と、なんと上場来最大の出来高を記録しました。
かなり株主の入れ替えもこなした上で前回(4月)の高値圏(1000円)を突破してくれたので、良い傾向ではないかと思います。
タスキ 2022/9期3Q決算総括
株価の反応の通り、市場の期待値よりもかなり良い成績で決算着地できたのではないかと思います。
4Qも予想を超えてきてほしいところですね
売上高は開示されてませんが、TASUKI TECHによるSaaS事業も続々と展開されてきているので、安定収益がどこまで伸ばせるかにも注目したいです。ということで、4Q決算は原価率にも要注目です。
4Qの原価率も低くなっていれば、おそらくSaaSが伸びていると言えそう、、、
ということで、今回は以上です。
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ありがとうございました
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